帯にある「シネマティック・ラブ」というワードがぴったり。
表紙のデザインや雰囲気も、ストーリーと本当に合っているんですよ…
少し古い時代のfilmsを見ているような気分でした。
作中の雰囲気がmovesというよりfilmsっぽいよね。
BLなんだけどそれだけじゃない空気を読めて、素敵な作品です!
🍋 ブライトブルーに沈む
🍋 ぱるあ
🍋 arca comics
🍋 2021/1/25
🍋 1巻(完結)
🍋 プレイボーイで陽気な赤毛の小説家×
皮肉屋で姉思いの美青年
🍋 ストーリー重視&せつない&触れられたく過去
🍋 描写:すくなめ / ゆるめ
🍋 あらすじ
「ネッド、君がここを出て行くまでの間だけでいい、抱いて欲しい」駆け出しの小説家であるエドワード(愛称・ネッド)の年に一度の楽しみは、ブライトブルーの海の側の避暑地で、マーガレット&アルバート姉弟の家にホームステイすること。プレイボーイのネッドだったが、夏をともに過ごすたびに、皮肉屋だが姉思いで、目が離せないほど儚く美しいアルへの想いを深めていく。けれど、それを伝えることは出来ず…。避暑地での3度の逢瀬で深まっていく恋とその終わり、そして新しい始まりを、切なく狂おしく描くシネマティック・ラブストーリー。
🍋 感想
好きなんだ…。
この作品が初オリジナル作品ってあとがきにあったんだけどマ?
起承転結と情報の詰め方の塩梅がうますぎんか…?
よくあるすれ違う両片思いではなくて、
結ばれないことを理解した上での両片思いっていうのは心にくるんだ…
いつだってマギーを最優先にして生きてきたアルと、
期限付きの自由を消費するしかできないネッド。
そこから逃げたいと思っていても、それぞれの理由でそうしないところとか
このふたりは案外似たところがあるのかもしれない。
ネッドとアルの再会がネッドの住んでいる街の近くっていうのが…
手紙に載っていた住所から判断したのかな。
見つけてもらえる距離に。
再会の時、アルは堂々としていて、それが名実共に「待っていた」感あって、
個人的にはたまらなかったです…。
お互いにそれぞれ辛くて苦しい過去を持っていて、それに翻弄されて
それでも大人になって少しずつ解決、昇華させていった先で、
ふたりが笑ってブライトブルーの見えるあの家に帰ることができて、本当によかったです。
この作品、カラーで見たら一層素敵なんだろうなぁ…と。
ブライトブルーの海を見たいよ~~~あとレモネードのイエロー。
たまに見かける、ポイントだけカラーの漫画あるじゃないですか?
アレでもいいのでそういう魅せ方されたら更に泣けそう。
(電子版は奥付がブライトブルーで、粋だなぁと)
あと女性の出し方も上手だと思いました。
きっちりストーリーに絡ませているけど、女子BLにならないのは結構珍しいと。
当て馬がいないBLも珍しい笑
綺麗って言っちゃうと陳腐なんだけど、綺麗なfilmsでした。
わたしの感想なの全然参考にならないし、良さを伝えきれないのがアレですが。
とってもオススメ!!!!夏の終わりに読んでほしいかもしれない。
🍋 作品詳細
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